WILD　CHILD　〜極光〜


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「今日も休みたいだね」
「そのほうがいいよ。今日はグリフィンドールと合同授業があるんだよ？騒ぎを起こされるのは沢山さ」
「それもそうね」
　濃緑と灰色。寮カラーのタイを締めた生徒達のおしゃべりに、行き会ったグリフィンドール生が問うた。
「誰の話だい？」
「マルフォイよ。」
「まだ寮にも戻ってないの？」
「質の悪い風邪なんですって。移るといけないから、ずっと医務室よ」
「ふ〜ん。じゃあ、今日の魔法薬の授業は静かだね」
「そちらの有名人が先生を怒らせなければね。とても機嫌が悪いのよ。怒らせないように言っておいてね」
「伝えるだけはしておくよ」
「お願いよ」

「…だって」
　人づてに頼まれた伝言を、ロンは律儀にハリーとハーマイオニーの耳に入れた。
「あら、あいつの顔を見なくて済むなんて、嬉しいことじゃない」
「だよね」
　ふん、と鼻を鳴らすハーマイオニーにロンも相槌をうつ。
「聞いてるの？ハリー」
「え？ああ。うん」
　ぼんやりとしていたハリーは、はっとした様子で顔を上げた。
「夜遊びが過ぎるからだぞ」
　ロンがからかった。
　透明マントと忍びの地図という最強アイテムを入手した二人は、校内の冒険を秘密の楽しみにしていた。二人で出歩くときもあるし、一人で行くこともある。冒険は愉しかった。その分、昼間は眠いのだ。
「次の授業は、あのスネイプだからな。居眠りだってできやしない」
　おどけた口調でロンが言った。そうだねと頷いたハリーは、やはりどことなく眠そうだった。
2001/12/21　UP
　は〜い。連載二日目で〜す。１０日分書いてまだ半分行きません。とろいっ。
　誰か私に、ハリドラ読ませてください。



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